ウェスト橋はフュン島とスプロープ島を結ぶ橋長6.6kmのPC橋で、4車線の道路橋と復線鉄道橋が並行して、建設された。道路橋と鉄道の併用橋としてはヨーロッパ最長のものであった。 工事は1989年夏に着工し、1993年5月に最終ブロックが架設され両島は結ばれた。施工は、European Storebelt Group(ESG)が行った。
この工事の施工技術の特徴は、プレハブ技術とブロックの大型化と超大型の専用起重機船「SVANEN」によって橋脚、PC橋桁のブロックを一括架設したことにある。
橋脚、橋桁は、フュン島のLindholmの製作ヤードで製作し、「SVANEN」で「製作ヤードから現場まで吊運搬、架設した。
橋脚1ブロックの最大重量は、1770t、橋桁1ブロックの平均重量は、5590tであった。「SVANEN」の大きさは、長さ94m×幅65m×高さ74m、最大吊り能力は7123tで、自航式である。写真-3.2.8に超大型起重機船「SVANEN」、写真-3.2.9にSVANENによる橋桁ブロックの架設状態を示す。
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